hapinesschgartのブログ

ごきげんな人生

のぼり棒と雨どいは全然ちがうよって話

お題「これまで生きてきて「死ぬかと思った」瞬間はありますか?身体的なものでも精神的なものでも」

おもしろそうだったので書いてみよう。仕事上の書類不備とか契約書のミスとかはほんと全身の毛穴から冷や汗でるよね。でもこれはあるあるなのでカウントには入らないことにします。

わたし忘れ物がとても多い子どもでした。いまもまあまあやってるけど。でもその子どものわたしがよく忘れたもの第一位:家の鍵でした。両親はたらいてるし、そのころは携帯なぞもっていなかったので母が帰ってくるまで家の前で遊んで時間つぶしたり友達と遊んだりしてました。

でもあるとき気づいたんですよ。わたしの家、二階に換気のために窓が開いてるところがあるな???って。その窓は防犯面から足場になるものがない窓だったんですけど唯一窓の横を雨どいが通してありました。

小柄で身軽だったわたしはのぼり棒の要領で雨どいを上ってみたらまあするするあがれるんですよ。小学生だし。そして雨どいから窓へとつたって、無事に家に入ることができました。それからのわたしは家の鍵わすれてもぜんぜんへーきでした。わたしにはのぼり棒あるしな、くらいにおもってました。年齢重ねると少しずつ家の鍵わすれることも少なくなり、携帯を手に入れてからは忘れても気にしなくなりました。

でも高校生になったある日のわたしは携帯も家の鍵も忘れたことを自宅前で気づきました。ひさしぶりにのぼるかとのぼったらのぼれたんです。わーいさすがわたし!とかよろこんで窓に手かけようとしたら雨どいと家の外壁くっつけてる部分のネジが浮きました。そうすると雨どいが外れそうになるんですよ。そもそもあれ人間の体重なんか乗せる前提じゃないし。背中がふわっとした感覚を味わって一瞬であ、このまま背中からおちていくんだな、わたし。っておもいました。とっさに窓に手をかけたら右手が引っ掛かりました。それから左手も窓にかけてなんとか這い上って家の中に入れました。

あの瞬間って0.1秒もないと思うんですけど、つま先から頭に向かって浮いたような感覚が走り抜けて落っこちていく自分がイメージできたんですよね。家に入れてから落ちてたかもしれない恐怖でしばらくぼうっとしてました。

それっきりやってないなあ。さすがに反省してやめました。運動部やったのでとっさに手出せてなんとか腕の力で上がれたんかな。そもそもいまのぼり棒できるかもあやしいな。あともういろいろ時間つぶせる方法あるし。さすがにそこまでろくでもない大人にはならなかった。

わたしの地元田舎なんで鍵忘れて二階から入る、はあるあるなんですけど都市部の方からした信じられへんのかなあ、あとマンションの方もか。地元でももう令和の小学生やってなさそうやけど平成の小学生はこんなことしてました!あ、やらかしたのは平成の高校生か!!

雨どい破損罪およびもろもろの余罪により親にはしこたま怒られたので安心して笑って読んでもらえたらうれしいなあ。